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がんちゃんの部屋

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南三陸町に行ってきました。

3月末に福島復興プロジェクト「花に願いを」に参加するNORIさんからメールが入りました。

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日立支部長のNORIです。
3月1日~2日にかけ宮城県南三陸町のボランティア活動に行ってきました。
勤めている会社のCSR推進部主催で、震災後すでに12回行われているものですが、これまでなかなかスケジュールの都合が合わず今回の参加となりました。
会社からは総勢26名が参加し、南三陸町災害ボランティアセンターの指揮により、がれきの撤去を行ってきました。
活動の状況をリポートします。

■活動前日・・・
全国各地(長野・岡山・遠くは九州の大分・鹿児島)から様々な思いを抱いた有志が現地入りしました。私は午後から年休を取って早めに移動しました。
22時から宿泊先のホテル内でオリエンテーション。
簡単な自己紹介(社内ですが全員初対面)のあと、参加の動機などを話しました。
その後、鋼板入りの長靴や鋼板製の中敷き(現場で鋭利なものでの踏み抜き防止)、防塵マスクなど装備品を配布され参加者に緊張が走りながらも、みなさん移動の
疲れから明日の作業に備え早々就寝しました。

■活動初日・・・
朝7時過ぎには現場に向けてバスで移動しました。
ホテルからボランティアセンターまで1時間強の道のりです。
ボランティアセンターの担当者から注意事項や作業内容についての説明を受けました。
危険が伴う作業内容に対し「全くの初心者」である我々に、当然のことながら厳しくかつ的確な指示がありました(緊張度が高まります)。
この日参加したボランティアは、我々26名のほか約20名しかいなく、報道でも聞いていたように月日の経過と共に支援者は激減していることを痛感しました。
その後、さらにボランティアセンターから10分ほどの現場へバスで移動。

現場は大型スーパーの1階でした。

がれきの搬出が本日の作業内容でしたが、ただ搬出すれば良いというだけでなく、「分別」が必要で作業は思ったようにはかどりません。
津波で流されてきたあらゆるものが混ざっている中、「コンクリートや瓦」「金属」「木材」「ガラス」「燃えるもの(大)」「燃えるもの(小)」および「土」を手作業で分別します。
また、足場はぬかるんでいて(地盤沈下のため満潮時には海水が押し寄せます)、さらに困難をきわめます。
1階は食品売り場だったらしく、パッケージされたままの食料品や生活用品が多くありました。
ほこりと悪臭がたちこめる中、 発電機(もちろん「電気」はきていないので)で照らされたわずかな光のもと、9時〜15時まで黙々と作業を続けました。
作業終了後は、 震災後1年足らずで、南三陸産の「わかめ」が出荷されていると聞き、「南三陸さんさん商店街」に立寄り海産物などの買い物をしました。

■活動二日目・・・
1日目同様7時過ぎには現場に向けてバスで移動しました。
前日の現場をきれいに片付けようと意気込みましたが、2日目の作業は個人宅のがれき撤去でした。
個人宅とはいっても、津波でながされてしまっているので「基礎」しかありません。
基礎の内側にあるがれきは人手で搬出するしかないのです(重機だと基礎を壊してしまいます)。
1年間ほぼ手付かずだったらしく、雑草撤去から始まり、すっかり固まってしまった土を「つるはし」で崩し、スコップでかき出す手順でした。
また、前日と同様に「分別」し地道な作業が続いていきます。
この日は午前中だけの作業となりましたが、「1軒と半分」位の作業を行いました。
周りには、まだ手付かずの家々がたくさんありましたが。。。

■まとめ
現場は、悲惨で過酷で緊張の連続でした。
覚悟はしていましたが、想像以上の惨状でした。
南三陸町はがれきの処分が遅れているらしく、まだ町の中心部に山のように積まれています。
現場の写真撮影は禁止されていたので・・・というか、あまりに酷いので「撮れません」でした。
現場以外の写真を数枚のみ公開します。

以下、写真の説明です。
南三陸町に行ってきました。_b0211028_6243741.jpg

左上、南三陸町のボランティアセンター。右上、南三陸さんさん商店街の看板
左下、震災後1年足らずで捕れたワカメ。右下、ワカメは生姜醤油で美味しくいただきました。

★最後に地元の人曰く
 「主力の”かき”や”ほや”などが捕れるまでには最低5年はかかります。それまでは、少し高いですが南三陸産の海産物を手にとって購入してください。
 それが、南三陸の復興につながります」ということでした。
 これからも自分にできることをコツコツと行っていきたいです。
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 NORIさん、お疲れさまでした。
 体験したこと・見たことを多くの方々に伝え、繋げていってください。

 支援するボランティアの方々が少なくなってきている現実は寂しいですね(1年も経過していますしね。。。)
 是非、南三陸町ボラセンと連絡を取り合い、情報を提供してくださいね。
 行動に移すのは今です。 

↓南三陸町ボランティアセンターのHPはこちらから↓
http://minamisanrikuvc1.ti-da.net/      
by fftmk759 | 2012-03-14 20:29 | ボランティア

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