平澤さんが代表をつとめる「NPO環~WA」の活動に参加してちょうど丸1年が経ちました。
遡ると平澤さんとは、昨年の茨城県主催エコリーダー研修でご一緒し、そのディスカッションの縁で始めて里山環境保全たる活動を知りました。
その年の最後の定期活動に参加し、竹の伐採や伐採木を使ったお正月飾りを友人夫婦と共に作ったのが1年前。
時間の経過はホントに早いもので、前述した活動からアッという間に2巡目の活動となり、これまでの複数回の活動で色々なことを学ばせていただきました。
里山と呼ばれている集落付近に位置する森の中に入っていくと、うっそうと茂った杉・檜が林立しているのですが、意外にもその成長・領域を邪魔するかのように孟宗竹・真竹・シラカシ・ヒサカキ・ツタなどの針葉樹&常緑樹が勢いを増し、侵略を始めていました。
この周辺の整備をボランティアで進めている「水戸あしたの森」代表〇〇〇たさん曰く、「私達が子供のころは、樹木との結び付きが多かった。例えば、薪を使って火をおこし・お風呂を焚き・竈でご飯を炊くなどが普通に行われていた」、確かに現在で考えた場合、その役割は電気やガスなどの給湯器や調理器具に変わってしまっています。
そうなると、熱源として使われてきた木材の計画的な使用や整備がされず、それに携わった人材が流出・森は手に負えない変わり果てた状況となり、それが現在の姿なのでしょうか。
それを象徴するかのように、「水戸あしたの森」のボランティアメンバーも年齢層が最高は70代・多くは60代と幼少期に木を扱ったメンバー達で構成され、若くて40代といったメンバーはどちらかというと見直されてきている薪ストーブを扱うため自分で伐倒の技術を身につけたいといった目的で加入している方が多く、総じて高齢化が進み、この先どう存続していくのか不安な胸の内をお話しいただきました。
また、昨今の住宅事情ひとつとっても、ハウスメーカーなどの主流は海外からの安価な木材・安定的な木材の調達のためにわざわざ海上輸送までして日本に持ち込み、住宅用資材として使用されています。住宅展示場などで話しを伺ってみるとそういった住宅メーカーが多い反面、地域に根差した工務店等は地産地消の考えに基づいて地元や国内産木材を使用し、伐採~製材~植林など将来の林業担手育成までのサイクルを考えた原点に基づき、林業復興に向けた活動を展開している事業者さんも増えてきているように聞いています。
どちらにしても、現状では担手不足&日々の生活に追われ伐採作業などしている暇もない地権者が多く、結果として山や森が荒廃してきているのだと想像します。
私個人の小さな力で今後何が出来るか判りませんが、これからも定期的な伐採・伐倒活動に参加して、少しでも森の整備のお手伝いを行い、これまで学んだ知識を次の世代に繋げていけたらと感じています。
ついでにこの時期は、お正月飾りが安価で自作出来てしまう最大の特典がつきますので、皆さまも来年は是非参加あれ(笑)。
■今回のお正月飾りの見本ですが、素晴らしいの一言です。
特に左手前にある横置きの飾りや右側の円形竹ひごで装飾した花器はとても斬新でグッドです!!
■直径15cm程度の孟宗竹であれば高学年でも見事に伐倒出来ました。
■大学生もヒーフー言いながら、硬い竹と悪戦苦闘していました(笑)。
筋肉痛だいじょぶだったかな?